無双OROCHI プレイレポート 1

 

 何かちょっと新しいゲームがしたくなったので、発売から一年経っていますがOROCHIを購入しました。
 世間ではすでに続編が発売されているので少々時代遅れの感がありつつも、中古で結構安めに購入できたのでよしとします。 

 CDをセットしてまずはオープニング鑑賞。戦国無双はプレイしたことがないのでキャラを見ても誰が誰だかわかりませんが、三国無双のキャラの新しいムービーを見るのは久し振りで何やら新鮮な感じがします。

 砲弾が降り注ぐ中、静止する画面、そしてぱっと開く扇…このシーンの大喬、真剣に格好いいと思いました。

 メニュー画面になると、三国もしくは戦国からシナリオが選べるようになっています。三国キャラに戦国キャラも混じっていてどれも面白そうな感じです。
 私は曹丕ファンであり、孫策ファンでもあるので魏と呉で迷ったのですが、とりあえず馴染みの深さで呉を選びました。難易度はもちろん全て「易しい」です(未だに下手なのです)。

 

ストーリーモード/呉

 

 ストーリーは突如現れた遠呂智の軍に三国、戦国が負けるところから。劉備や趙雲をはじめ、次々と倒れる武将の中でひとり剣を地面に突き刺して地を叩く陸遜。なかなか熱いリアクションです。

 孫策は、仲間を人質に取られて仕方なく遠呂智に従って戦をすることとなりました。孫策はよほど面白くない顔をしていたのでしょう、出陣前、孫権も徳川家康も服部半蔵も皆孫策に声をかけて慰めています。その上孫権は人質を返してもらう件、忘れるなと孫策に念を押しています。「分かってるよ」と返す孫策。孫権がそこまで言わないといけないほど、孫策は頼りないというか…感情に負けそうに見えたのでしょうか。

 

 ■■1章 定軍山の戦い■■

 戦そのものは三国無双と同じような感じでスタート。遠呂智の反乱軍である姜維やら月英やらに責められるのは仕方ないとは言えちょっと辛いですね。
 難易度は「易しい」ですし、敵の体力ゲージも低いのでサクサク倒していきます。敵本陣の中間点まで差し掛かり、そのまま本陣に逆落としをしかける…という風になりかけたのですが、敵に伏兵が。史実で暗殺されている孫策は伏兵とは相性が悪かろうと思い、強行突破を避けていったん下がり、各個撃破して進みます。そのまま馬超、森蘭丸と討ち取ってステージクリアとなりました。

 森蘭丸を捕虜とした孫策は森蘭丸に逃げるよう促します。どうしてと問う森蘭丸に対し。

 孫策「人生は短い。好きにしろ」

 享年26歳の彼が言うとものすごい説得力があります。別にそれで感化されたわけではないでしょうが、森蘭丸がついてくることになりました。

 戦の後、開放された仲間は、何と周瑜でした。この人選は孫策でしょうか。素直に飲んだ遠呂智の真意は計り知れませんが、言っていいですか。

 孫策と周瑜が一緒なら、天下取れますよ。(←もう勝った気でいるよ私…)

 次のステージにそなえたチーム編成では孫策に当然のように隣に周瑜をつけ、孫策の生き様を見てみたいという森蘭丸には思う存分見てもらうために彼も加えて三人としました。

 

 ■■2章 長坂の戦い■■

 1章をクリアした後、じゃあ2章へ…と思ったら、他の軍勢のシナリオを同時に進めることもできる様子。
 別のところを見てもよかったのですが、当面は呉で進めることにします。

 次の長坂では、陸遜や甘寧、凌統といった呉の武将が敵となるとのこと。呉のかつての仲間の相手をさせることで孫策の忠誠心を試すという妲己が初登場。結構軽そうなお姉さんです。そしてそのやり方はえげつないけれど効果的です。
 次の相手が孫呉の将だと知った周瑜は「今は耐えてくれ」、森蘭丸も「心中お察しします」と一生懸命声をかけてくれます。
 何か本当に孫策はよく慰められていますね。
 しかし、相手が甘寧や凌統なら強くても一武将クラスというイメージがありますが、陸遜は国家レベルでの軍略を立てれる人物。しかも陸遜は迎撃のプロですから、こちらは小覇王孫策とはいえ、敵に回すのはすごく嫌なんですけど…。何かあったら周瑜に助けてもらわねば…。

 戦闘開始。戦場をしばらく進んだところで伏兵が現れました。「その程度読めぬはずはない」という周瑜。私もそう思います…こんなものじゃないと思う陸遜は。
 けれどそこで気付いたのは、陸遜は遠呂智の下につかざるを得ない孫策の立場を思いやって、ポーズで戦っているのではないかということ。

 伏兵の次は火計で、それを阻止した後、今度は甘寧が船を使って何かする様子です。その甘寧が言いました。

 甘寧「美周郎の泣きっ面を拝んでおくか」

 何たる暴言!!大都督に向かって!!

 孫策に対してもタメ口の甘寧…他の武将が敬語であるだけに何だか無礼に見えてしまいますが、呉は普段からこんな雰囲気で和気藹々とやっているのかなあなんて思いました。孫策は気にしないでしょうしね。

 さてその甘寧を出航前に破ったところ、陸遜が「甘寧が破れるとは…読みが甘かったか…」とつぶやいていました。
 でも言っちゃなんですけど、この船での奇襲作戦の策は、タイミングがぬるいですよ陸遜(…って、ギリギリで止めたのですが汗)。伏兵も火計も船での奇襲も、小出しにしてる感じがします。よほど孫策をみくびっていないとあり得ないのですが…ということはこの戦、やはりポーズだけのものでしょう。
 先の陸遜の台詞「読みが甘かったか」にしても、自分はその程度の読みしかできないという無能ぶりをアピールして、いずれ戦うであろう妲己の油断を誘ってるとしか思えません…そういうの得意だしね陸遜は。

 敵本陣で陸遜を倒した後、陸遜は「孫堅どのを頼みます」と言って退却しました。
 孫策にしか聞こえないように小声で言ったのでしょうね。

 戦の後、太史慈が開放されました。

 太史慈が孫策にとって大事な家臣なのは分かるけど、なんで孫権じゃないんだろうね…?戦にもついてきないから開放されてるわけではないだろうに。孫権は開放OK武将リスト(←そんなものがあるならば、ですが)には入っていないのでしょうか。

 

 ■■2章外伝 常山の戦い■■

 すぐ3章に行ってもよかったのですが、ちょっと様子見に外伝を選びました。
 遠呂智軍が隙を突かれて、明智光秀に兵糧を奪われたそうです。
兵糧を奪われて士気低下だなんて…戦う前から負けているという戦略的にはあってはならない状態ですが、管理していたのは誰だったのでしょうか。

 戦場では兵糧庫をひとつづつ奪い返していったのですが、途中小喬が現れて、周瑜がいるけど戦うのが嫌だからと去っていきました。…普通に見送ってしまいましたが、これでよかったのでしょうか??

 明智光秀を討ち取ったところ、孫策に「あなたの心、つかめました」と言っていました。殴り合って心を通わせるなんて、孫策はそういうのが得意ですね。

 

 ■■3章 小谷城の戦い■■

 今後のことで孫策と森蘭丸が話をしています。会話が盛り上がったのか、森蘭丸は孫策に対し「蘭がお守りいたします」なんて言いました。その直後。

 太史慈「孫策どの、あれが、反乱軍が籠もる、小谷城です」(←唐突)

 誰も質問していないことを突然説明し出す太史慈。これ絶対会話に割り込んでるでしょう…。
 「あれが」なんて言いつつ見えるのは豆粒くらいの大きさだったら笑えるよな、なんて一人で考えていました、すいません。

 戦では敵援軍を阻止し、壁を壊す策を成功させました。ですがその後モタモタしてるうちに島左近が敗走。「ああっ!孫堅の話を聞いていないのに大変!!」と思ったらちゃんと「話は後で」と言ってもらえました。よかった。

 それにしても星彩の言うことを全く聞かない甘寧と、それをなだめる凌統が微笑ましかったです。何だかんだで仲良しなんですね。

 戦の後、呂蒙が開放されました。やっぱり孫権じゃないんですね。

 

 ■■3章外伝 建業城の戦い■■

 実は手助けをしてくれていたのが織田信長だと知った孫策は、お礼に信長の妻である濃姫を捕らわれ先から救い出すことを決意した、とのこと。それで孫策は呂蒙と太史慈に濃姫救出の任を与えたそうです。
 なぜ孫策が自分でやらないのだろう、呂蒙も太史慈も使いにくいからプレイヤーキャラになると困るな、なんて思っていたら、普通に孫策でプレイができました。
 城の中で会った濃姫はなかなか色っぽくて毒のある女性って感じです。呉の男性陣にしてみれば、普段呉で接している男勝りや清楚な美女や幼女(←語弊あり)とはまた違った魅力が新鮮に映ったのでしょう、周瑜も呂蒙も太史慈も「楽しませて」という濃姫に入れ替わり立ち替わりでせっせと話しかけています。救出の任をダシにして、単に仲のいい男連中で誘い合って美人を見に来たくらいのノリかもしれません。

 マップは非常に狭く、どこへ行っても敵とぶつかるのですが、このテクノ調のBGMがまたGOOD!曲に乗ってどんどん倒していきました。…と言っても、伝令はかなり逃してしまって次々と追っ手が現れたからなんですけど(汗)。

 戦闘終了後、「私行くわ」と行ってしまった濃姫。旦那様(信長)より素敵な人はいなかったってことでしょうか…というのは冗談で、遠呂智の下にいる孫策軍に残っても仕方なんだろうなと思い残念ながら素直に見送りました。

 

 ■■4章 大阪城の戦い■■

 いよいよ孫堅の救出に向かいます。しかしはやる心とは裏腹に、迷路のようなマップで文字通り迷子になりました。
 敵兵を倒してガランとした城内、庭を二度も三度もウロウロするむなしさと言ったら…。
ようやく孫堅を見付けたときはヘトヘトでした。

 その孫堅は天守閣の三階の豪華な部屋の中央にいました。捕虜というより、殿様のような扱いです。拷問とか受けてたわけじゃなかったのならよかったね。 

 しかも孫堅、捕らわれの間に体がなまっていたのか、しょっしゅう前に出て雑魚兵に叩かれて体力がかなり減った状態に。一兵たりとも孫堅に近づけるわけにはいかず、敵が出たら丁寧にやっつけていきました。

 努力も実ってこれで脱出、というところで孫策を逃がすために自らを犠牲にする孫堅。

 ああ、折角助けに来たのに…。

 

 ■■4章外伝 宛城の戦い■■

 「民を脱出させる…」と紹介文にありましたが、気持ちは民よりもパパなので飛ばします。

 

 ■■5章 関ヶ原の戦い■■

 大阪城の戦いの後、孫堅はやはり捕らわれてしまったようです。孫権と孫尚香は遠呂智に従軍を強要されているとのこと…捕虜開放にこの二人が出てこなかったのは、孫家の人間はなるべく多く人質として押さえておきたいからなんでしょうね。

 さて、かつての孫策の役目である、反乱軍討伐のためにやってきたのは孫権です。孫権は手堅くこちらを包囲していますが…呉の大都督だった人の、四人のうち三人はこっちにいるし(周瑜、魯粛、呂蒙)、あとの一人の陸遜は在野なので、正直、全く負ける気がしません。

 だから気を大きくしたわけでもないのでしょうが、悪い意味でいつも通りに振る舞った孫策、もちろん彼に後ろ暗いところは全くなかったからこそなのですが、その態度が弟妹の火に油を注いだらしく、しょっぱなから散々に叱られることになりました。

 ちょっとテンションが落ちてしまいましたが、戦そのものは大筒を奪い、砦を占拠し、向かってくる稲姫や孫尚香を迎え撃って危なげなく進軍。調子に乗って、揉み合いになっている主戦場を離れてちまちまと拠点つぶしをしていたら、たまたまなのか狙っていたのか眼前に孫権が現れました。相変わらず周泰が孫権をしっかり守っていましたが、二人まとめて倒しました。

 戦の後、孫策に対する不信感をぬぐえない孫尚香に、「俺と来い。権も親父も助け出してやる」と力強く言う孫策にぐっと来ました。いいお兄様ですよね…。

 ところで、この孫策と孫尚香のやり取りの中で、孫策の味方になってくれたのが稲姫。見たところ孫尚香と仲が良さそうです。歳は近いのでしょうか?こういう状況だからシリアスなやり取りになっていますが、普段はガールズトークで盛り上がってそうですね。

 関係ないんですけれど…孫策がこれで反乱軍としての立場をハッキリさせたのならば、在野の陸遜たちと合流はできないのでしょうか。仲間になってくれればすごく助かると思うのですが。

 

 ■■5章外伝 姉川の戦い■■

 紹介文を読むと「一刻も早く大喬を救出し…」とありました。大喬か…関ヶ原の戦いでもチラッとは出てきましたが…。ま、いいか、飛ばします(←コラ)。

 

 ■■6章 合肥の戦い■■

 例によって武将達のやり取りから始まりました。孫権との戦を楽しんでいる風に見える孫策が分からない、という森蘭丸に対して説明をするのは孫策本人ではなく周瑜。
 「弟の成長を肌で感じられるのが嬉しいのだ」とこちらは孫策のことをとてもよく分かっている口調です。
 更に「弟君の成長とともにまた孫策も大きくなる。遠呂智を倒した後、孫呉はより強大になろう」と大局を見据える軍師らしく広い視野をでの見解を披露すると。

 森蘭丸「はぁ…」(←気のない様子)

 …ついていけなかったのでしょうか…。

 気を取り直して。今回の戦は敵の武将の数がとても多くなっています。それでも策をこなして、あるいは力任せに進んだりしてそれほど危なげなくクリアできました。孫権を倒すと「私は兄を越えられぬのか…」とうなだれていましたが、孫策の軍のメンバーを考えると結束の強さからいっても、どう見ても孫権のほうが分が悪いと思いますけれど。もっとも、戦までの状況作りや運も実力と判断すれば、孫策のほうが上と言えるかもしれませんが。

 斬れ、という孫権を周泰がかばい、逃がしました。そのまま孫策軍に加わればいいのにどうしてとも思いましたが、戻らなければ孫堅を殺すとか思いつつ。代わりに加わった周泰が孫策に伝えたのは、孫権は孫堅を人質に取られて仕方なく戦っていたとのこと。大丈夫、皆分かってますから。

 

 ■■6章外伝 大坂湾の戦い■■

 紹介文に「心意気を慶次に見せつけるのだ!」とありますが…7章のほうが気になるので飛ばします。

 

 ■■7章 小牧長久手の戦い■■

 孫権が遠呂智軍に戻ったのは、孫呉の将来を孫策に任せた上で、処刑される覚悟だったとのこと。叶わないのを見せ付けられては、そういう気持ちにもなったのでしょうか。孫権にはちょっと心情的に辛いイベントだったかもしれません。

 さて、処刑される孫堅と孫権を逃がす手はずが整ったとのことで、戦場へと向かいました。ほぼ一直線に合流を目指そうとする孫策を援護しようと、韓当や程普といった古臣が奮起しサポートしてくれます。とてもありがたいです。

 孫堅と孫堅に合流すると、今度は敵についていた朱桓や諸葛瑾がすぐにこちらへ馳せ参じてくれたのにもちょっと感動です。いいねえ、孫呉。

 そして途中で韓当程普組が苦境に陥っていたので、これを見捨ててはいけないだろうと孫策は助けに走ったのですが、孫堅はよほど憎かったのか単なる性格なのか、孫策ら本体の合流を待たずに妲己に突っ込んでいっています。

 折角救出したのに危ないことはやめてーー!!

 しょうがないので慌てて孫堅のフォローに回ります。全く手のかかるお父上です。

 それにしても妲己、衣装のセクシーなこと。戦う前に見せてくれた舞では胸元がポロリしそうで目が釘付けでした(←コラ)。

 

 ■■終章 古志城の戦い■■

 7章の外伝にあたる部分は「?」マークのままで選択できなかったため、そのまま終章へ突入しました。

 砲台を二つほど壊したところであちこちで援軍要請が上がったり孫尚香が捕らわれたりしてバタバタしましたが、何とかこなして遠呂智を引っ張り出しました。

 その前に呂布が出てきたのですが…「しばらく待ってやる」という呂布を、相手にしたくなくて無視していると激怒したのには笑いました(本当は笑い事ではないのですが…強くなってしまったのですよね)。

 その呂布も倒し、遠呂智もチャージ攻撃でちまちまと削って倒しました。

 エンディングは皆で顔を見ながら頷くというもの…け、結構、シンプルですね…。

 結局遠呂智が何者だったのかは分からないままでした。いや、「魔王です」と言われればそれまでなんですけどね。

 

 とりあえずこれで呉はクリア。次は曹丕もとい魏に行こうと思います。

 

  

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