ジルオールプレイトーク(前)

 ご存知の方には今更ですが、1999年にコーエーから発売されたフリーシナリオ型のRPGです。プレイしたのは2003年になってからで、「なんか自分で名前付けて勝手きままに冒険できるようなゲームがやりたい!」と思ったのがきっかけです。
 それでゲーム系の批評サイトなどを巡ったところ、結構面白そうなんじゃないかと候補に挙がったのがジルオールでした。

 中古でベスト版を買って早速始めてみると、依頼をこなしたり断ったり、イベントに関わったり無視したり、力上げてみたり魔力上げてみたり、剣振ったり弓引いたり、武器防具に無駄にしょうもない名前付けたり、好きなキャラを追っかけまわして無理やり仲良くなってみたりと…まあこの手の自由度が非常に気に入りまして、なんかもう暇さえあればジルオールって感じでプレイしていました。

 以下、プレイ状況です。

1回目 旅先発女主人公  通り名は「聡き大地」

 田舎よりもちょっと都市っぽい方がいいかな?ということで、ノーブルを都会と勘違いした私は初めはここからプレイ。傭兵の話が出たときも、どこかに味方するのが何となく嫌で、結局何もしないまま話だけが進んでいきエンディングをルルアンタと迎えました。

 そんな調子だったのでラストバトルも「レムオンって誰?ダルケニスって何?」状態で、エルファスについても「秩序が何とかと言ってた人だろうか(ナーシェスと混同)」ってな感じで、とりあえず敵なら倒しておこうというレベルでした。

 ちなみにラストバトル(闇の巨人)との戦闘はものすごく苦労しました。
 敵の攻撃を素直に受けてしまうっていうか…呪われるわ同士討ちするわ戦闘不能回復アイテムないわで倒れまくり、なぜか混乱しなかったネメア一人(他の4人は倒れたままほったらかし)、元気の薬を次々流し込みながら、槍で200ポイント位ずつ、ひたすら突っつき続けて何とか勝てました。
 こっちが遅いので相手は2回攻撃してきました。本当辛かったです。

 

2回目 黄金畑発女主人公  通り名は「ノーブル伯」 「竜殺し」

 やっとレムオンが誰かわかりました。女主。この出鱈目な光加減お許しください。

 2回目となるとちょっとは慣れてきて、それほど意識しなかったんですが、1回目で見なかったイベント(ソウルイーターとか)もちょこちょこ発生。しかしラドラスは相変わらず勝手に浮かんで勝手に落ちていきました。

 今回初めてロストール側につきました。一次は街道で帰ってこいと言われ素直に帰還して参戦、二次は、たまたま寄った城の前で捕まりました。そしてゼネテスから状況を聞かされたわけなのですが…。実はゼネテス、旅先発でお世話になったにもかかわらずあんまり印象がなくて。しかし。「悪くなりうるから最悪じゃない」という言い回しにちょっと「お?面白いこと言うやん」と思い、「生きるためのガッツなら売るほどある」という台詞に!やられました!ガツーンと!なんて格好いい!何故彼の魅力に今まで気付かなかったんだ自分!というわけでラストに臨む頃にはすっかりゼネテスファンになっていました。

 しかしエンディングはティアナでした。イベントが面白かったのでつい通い過ぎたらしく。当時のプレイノートを見ると、レムオン兄様と彼女を訪ねたときのイベントで「誰が結婚などするものですか!」という台詞に対して「その言葉、覚えておいてよ」とメモ書きが(笑)。
 確かに婚約者のはずのゼネテスは旅に出たようなのでちょっと安心しつつも、意中の人本人ではなく彼女と真剣に仲良くなってる自分は間違っていると思いました…。

 ちなみにラストバトルはやっぱり苦労しました。今回はちゃんと混乱対策していったのですが、全員呪いでぜいぜい言っているところへ乱入してきたノエルパーティに先手を取られ、ノエルやレイヴンが剣を一振りする度にばったばったと倒れていきました。よく勝てたよ…。

3回目 ミイス発女主人公  通り名は「ノーブル伯」 「竜殺し」 「剣聖」
ゼネテス…いっそ白黒のほうがよかったか(汗)

 この頃からインターネットでジルオールサイトをチェックするようになりました。そんな折、あるサイト様で読んだゼネテス×女主人公の素晴らしい小説を読んでゼネ熱は一気に跳ね上がりました。

 今回はリトライ前提でプレイしていたので、レベル上げだけ、しておいて、オズワルドの直前で止めてあるデータを作っておきました。今回こそはネガヴァニティアをとるぞと張り切っていたのですが、途中で短気を起こして主人公のkindを6以上上げてしまいました…。主人公は大体素早くて命中率の高い弓使いで、魔法もそこそこ使えるタイプ。結局欲張りすぎの器用貧乏で、戦力というよりはサポートが多いです(苦笑)。愛用ソウルはルナシャドウかアークソードです。

 そろそろ攻略情報なども見るようになったので目標を定めてプレイ。「ネメアエンディング(オイフェ無し)を見ておく」「アトレイアを救う」「ゼネテスと空中庭園に行く」「エルファスに目を開けてくれと言ってもらう(笑)」セーブデータをいくつか作って、やり直ししながらなんとか目標達成できました。1回目2回目と苦労していたラストバトルもなんかもう楽勝でした。今までいかに弱っちかったってことですね。

 ネメアエンディングは…まあこんなもんかなって感じでした。ついでに少し前のデータでアトレイアエンディングを見ると、可愛らしさに涙が出ましたよ…。頑張ってる姿っていいよね。

 その後さらに少し前のデータから再開。目標はゼネテスエンディング、セラエンディングを見ること。ゼネテスエンディングについては台詞だけ知ってたので、後回しになっていたのをそろそろ見とこうかなと。アトレイアとは熱烈まで仲良くしてたので、彼女が闇落ちしたのを知ったときは今更ですが改めてショックでしたね。しかもティアナの好感度が低すぎてか(憎しみしかないって…汗)シャリとタルテュパのイベントが起こらず、今度は空中庭園を見ることができなかったという非常に不本意なロードとなりました。

 ラストバトルは、とりあえずゼネテスとセラの両方を入れていきました。いや、どちらの愛が上になるのかな、と思って。台詞はセラを差し置いてひたすらゼネテスがしゃべっていたのですが、エンディングはセラ。まあラブラブ…ですよねえ。ロイ兄様たちもね…。

 じゃあいよいよゼネテスを、と思い、セラを外して再びラストバトル。エンディングでポップなBGMがかかったので来たぞ来たぞと思ったら広場で歌うレルラ=ロントン…。しかも旅に出るらしいよ、私と…。うっそお。

 レルラ=ロントンを外し、もう一人のメインメンバーであるフェティも念のため外し、パーティ初入りのオルファウスとユーリスで穴埋め。これでよいだろうと思ったら、ものものしいBGM。レーグ「決着をつけよう」…ついてなかったんかい!

 ダブルブレードのスキルを取る前まで戻り、息を切らしながらラストバトル。相変わらずしゃべってくれたり、一緒に走ってくれたりするのはゼネテスなのですが。「あれ?曲がゼネさんぽくないぞ」と思ったらまさかの一人旅立ちエンディング。あの…もしかして…ゼネテス…だめなの?…ガクッ…っていうかこの時点でふて寝決定(これって、そもそもノーブル伯って時点でだめなんですよね?知らなかったわ…)。

 それでも一人旅立ちは結構好きです。っていうか、すごく好きです、はい。なんか非常に納得できる感じなので。ラブラブもいいけどこんなのもいいなあと素直に思いました。

(2003.03.22)

 4回目 旅先発女主人公  通り名は「水の流星」 「竜字将軍」

 実は3回目のプレイの後半あたりからなぜかレムオンのことが気になってきました。ゼネテスに対する恋心が、ばーっと燃え上がる炎だとすると、レムオンに対するそれは炭火のようにじわじわとくるもの。いいですよね、お兄様…。

 3回目のプレイで大体やりたいことは消化したので、その他の心残りと言えば、「ゼネテスがティアナを訪ねるところへ、くっついて行く」「ダルケニスイベントを見る」の二つ。どっちもある意味、怖いもの見たさで。とりあえず前者のほうが、ぱっとやれるかな、と思い、旅先でスタートしました。本当はゼネテスを無視してお兄様べったりプレイもやってみたいんですがね…。

 だからか。レムオンの妹になれないスタートがこんなにも、ときめかないとは。それでもゼネテスに初めから会えるし、と思ってたら、暴漢から助けてもらうところで、ゼネテス曰く「大の大人が子供を相手に刃物を…」子供ですか私は!しかもフリントが死んだ後「あとを頼まれたが、お前さんにずっとくっついているわけにはいかん」うわー!悲しー!そんなこと言って後で後悔しても知らないわよと負け惜しみをつぶやきつつプレイ。

 ゼネテスと一緒にティアナを訪ねるイベントの起こるタイミングが分からないので、歴史イベントごとに少しずつデータをとって進めました。そして、そっちにかまけていたのでアトレイアの目がいつのまにか見えていました。あれ?シャリにも頼まれなかった気が…。知らないうちに終わってたんですね、残念。主人公よ、そこは頷くでない(泣)。

 第一次ロストール戦後のあたりで、ゼネテスに誘われました。
 まぁ…何て言いましょうか、控えめに言って、もしもしゼネさん、神経を疑いましたわよ。
 別にさぁ「不器用な俺を許してやってくれ」とか「覚悟しな。また付き合わせてやっから」とか「お前さんに見放されたら俺は…」とか言ってほしいわけじゃないけど(笑)、ほとんど主人公は無視状態で、別れ際にもティアナのことだけ言及して「また顔出してやらなきゃな」(すたすたと歩いていく)は、ないでしょう…。

 そして、主人公が絡んだところといったら(ご存知の方にはくどくなりますが、引用します)ゼネテスに来ないでほしいと言いたいティアナの「今度来るときはロストールが滅ぶ日にしてください」に対して、ゼネテスは「そのときは姫さんをこの城から助け出してやるよ。な、(主人公に話を振る)」な、な、「な、」って何!私がそんなことに喜んで協力するとでも思ってるの!どういう理由で?ねぇなんで?きぃー!…とかまぁ散々好きなこと書きましたが、主人公がゼネテスに恋してなければ、結構普通なんですよね…。

 ゼネテスはティアナに「きれいな姿」とか言ってました。アトレイアにもそんなこと言ってました。主人公としては自分に言われた覚えはないのですが。なぜだろうと思うと…ゼネテスの場合、花の話から考えると、そう思ってないから、としか…。大体「きれい」って褒められたのは、レルラ=ロントンに魂のありようを、アイリーンに手を、このくらいではないかと。あとは「たくましくなった」系で。いや、待て待て、「きれいな妹君」があったじゃないか!レムオンは意味ありげに反芻したけど、少なくとも否定はしていない!こうして見るとゼネテスよりもレムオンのほうが主人公を、けちょんけちょんに言ってるかと思ったら、意外とフォローもありますね。ゼネテスは普段優しいだけに、フォローがないと逆に悪目立ちして寂しいです。ちなみに私はレムオンとのティアナ訪問で、レムオンの発言は、後半はむしろティアナじゃなくてゼネテスを追っかける主人公へのあてつけだと都合よく解釈してるのですが(レム×女主万歳!・笑)、このゼネテスのは…ティアナに対するのと同じ要領でからかわれてるん…でしょうかねぇ…(弱気)。

 結局。好感度で台詞が変化しないかと思って何回も通い詰めたのですが、どうも3種類しかないらしく。その判断をしたあたりでプレイ中断…っていうか終了です。

(2003.05.03)

 番外 ダルケニスイベント

 あああああああんた達よくもぉっ!そこへ全員並べっ!この妹がまとめて針ねずみにしてやるぅっ!まずは足元めがけて7連発!うらぁ!踊れ踊れぇっ!…ってヤクザか(汗)。

 ありがたいことに、このイベントのデータをもらい、見ることができました(競さんアリガトウ!)。一応流れはチェック済みだったのですが、実際見るとまぁ、やっぱ…腹立ちますねぇ。ヴィアリアリ「でもこいつ!兄さんを!」それはこっちの台詞じゃぁぁぁっ!そして「出ていけ」と言われて、何でそこで素直に出ていく?と思った方もおられる思いますが、私もそう(笑)。とりあえず部屋から出ていってもいいけど、その部屋のドアのところで背中をもたれてしゃがみこみながら、一晩過ごすこと希望です(競さんにオトメだと言われたよ…いいじゃん・笑)。そのドアが外開きだと、お兄様が気付かずに開けて、どつかれるというギャグになる危険性もありますが、そこで泣き疲れてそのまま寝てしまった妹の姿に気付いてほしいなぁ。そして甘くせつない展開に…(ウソ・笑)。

(2003.05.10)

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