三國志8プレイレポート(4)

   

 この時期。孫堅が江東を平らげていく一方で、華北では反董卓連合が盛り上がりを見せていました。
 いくつもの勢力が兵を出し合って、董卓討つべしと何度も都に攻め入っています。ですが董卓の抵抗は激しく、しかも呂布に敗れた曹操が手勢もろともその下へついた様子です。
 曹操まで相手にして、この連合じゃ絶対勝てないんじゃないの…などと、人ごとのように思っていたら孫堅も加盟していて、出兵の話が持ち上がりました。

 孫堅「幽梟!急で悪いが連合の戦に出てくれんか!」

 幽梟「ええっ!私、そんな面倒くさいことは嫌…」

 孫堅「他に人がおらんのだ!行ってくれ!」

 というやり取り(想像)の後何と有無を言わさず戦場に送られました。
 援軍として参加してるので戦場に到着するのは五日目で、はるか向こうの前線に着く頃には戦が終わってしまいました。
 勝ち戦でしたが、何の功績も立てられず、勲功序列の式典にさえ呼んでもらえませんでした。

 それはいいとしても、連合は数にまかせた烏合の集なので、「えいっ」「やぁっ」って感じで延々チャンバラをやっているのを見るのは大変な苦痛です。
 だからこそ孫堅軍の誰も行きたがらないのか、出兵の話が出るたびに、幽梟が送られることになります。

 連合からの使者を見てはウンザリする毎日を送っていた頃、孫堅から、軍師にならないかとの仰せがありました。
 ここ江夏の、君主である孫堅直属の軍師です。二つ返事でオーケーします。

 孫堅「では幽梟よ。軍師として何か意見はあるか?」

 幽梟「はい。おそれながら申し上げます…連合は脱退したほうがよいと存じます。この連合には大義は見出せず、各勢力同士のまとまりもあるとは言えず、加盟していることは百害あって一利なしで…くどくど」

 孫堅「む…そうか…。しかし脱退するとして、誰を連合への使者に立てたものか?」

 幽梟「…差し支えなければ、私が」

 連合の戦があまりにも面倒くさくなったので、孫堅に連合の離縁状を書かせ、自分でそれを連合の代表に叩きつけて帰ってきました。
 この行為によって、連合の各勢力から白い目で見られ、孫堅軍の中でも孫堅に対する不信が広がり、武将の忠誠度が一斉に下がりました。
 うぐぐ、でも皆、毎回あんなつまらない戦に行かされるこっちの身にもなってよー!

 その次の評定のときに、孫堅が連合加盟を断られたということを小耳に挟みました。

 ちょっと待ってよ。断られた…ってことは、また加盟しようとしたわけ?…私に黙って?

 幽梟はすっかり気を悪くして、荷物をまとめることにしました。

 幽梟「殿、お世話になりました。私は伯符さまのいらっしゃる柴桑へ行きます。お元気で」

 孫堅「何だと?ちょっと待て…」

 幽梟「もう決めましたので」

 というやり取り(想像)の後、柴桑に戻ってきました。太守孫策の下で、また今まで通り働くことにします。
 季節が変わるたびに孫堅から「武陵へ行ってくれないか」とか「江陵ではだめか」とか相変わらず異動願いが来ますが、すべて突っぱねます。

 柴桑でブラブラしていると、許貢に会いました。孫策が変な気を起こす前に、今のうちにヤッとくか…?と思いましたが、幽梟が許貢の部下に暗殺されても面白くないので止めました(ていうか、できませんけど)。

 また、別の都市で、于吉を見付けました。こっちも孫策が変な気を起こす前に、今のうちにヤッとくか…?と思いましたが、幽梟がたたり殺されても面白くないので止めました(だからできないって)。しかし、こちらの殺気に気付いたのか。

 于吉「仙人を殺した者はたたりにあうとか。くわばらくわばら」

 カチーン。誰のことですか。でも機会があればスキル「天候」を教えてもらうつもりで挨拶だけはしておきます(だめじゃん)。

 

 それはそうと、喧嘩別れ状態の孫堅がちょっと気になります。
 孫堅は君主だし、嫌われるのはうまくないだろうと思い、ご機嫌伺いに江夏の宮廷へちょくちょく寄りました。
 するとある日、孫堅が「実は前々から思っていたのだが…」と切り出しました。

 孫堅「そなたと義兄弟の契りを結ぼうと思うのだ。承諾してくれるか?」

 幽梟「(耳を疑って)…え?えええっ?ぎ、義兄弟!?で、でも私、殿の息子さんより年下なんですよ!」

 孫堅「ん?まぁ…姉は無理だろうが妹なら問題なかろう」

 …というやり取りは想像ですが、どうもうっかり通いすぎて孫堅が勘違い(←ひどい言い方だ…)したようです。

 しかし、これで兄妹となると、今後、孫堅がお義兄さまに…?

 お義兄さまって…!いっそ、お義父さまとお呼びしたかったくらいなのに!!

 ですが断って心証を悪くするのも嫌だったので、受けることにしました。香を焚き、神々の前で誓いを立てます。

 孫堅「我らは、生まれたとき、場所は違えども…!」

 幽梟「死すときは、同じ日、同じ場所願わん!(殿が亡くなったら伯符さまと改めて義兄弟になればいっか)」

 バチ当たりなことを考えながら、こうして孫堅と義兄弟になりました。しかし幽梟はふと思いました。孫策と自分の関係はどうなるかということです。

 孫策から見て幽梟は、父親の、義理のですが妹。それを一言で言うと。

 叔母さん(嫌な響きだ)。

 …とりあえず孫堅のことは、「お義兄さま」ではなく、今まで通り「殿」と呼ぶことにしました。

 

 妹になったことはともかくとして、孫堅から「お前を都督にしようと思っている」と言われました。
 もう少し名声を上げて三品官まで出世して、あと戦で三回勝てば実績になるから自信を持って推薦できる…とのこと。
 なので言われた通りに勲功を積んで、晴れて都督になりました。

 この時点で孫堅の軍は二つ。一つは孫堅率いる第一軍団。
 幽梟は第二軍団を丸まる手中に治めることになりました。
 都督になれば、軍団内の武将の各都市への振り分けが容易になります。早速前線へ向かい、孫策、周瑜、甘寧、成人して加わった孫権といったメンバーを呼び寄せます。

 そしてこの段階で、201年の春を迎えました。孫策は本来なら200年で死んでいるはずなので、何とか厄年を越えてくれたようです。

 さて。都督になって戦もぐっとやりやすくなったので、第一軍団の孫堅と手分けして、他勢力への本格的な侵攻を開始します。
 まず対象となる都市のなかで、目をつけた敵武将の悪い噂を孫権に流させて(いやな仕事させてごめん…)忠誠を下げたところで、孫策が説得にあたって引き抜き、戦力を落としてから一気にたたみます。
 毎回徴兵を行い、内地からもどんどん兵士を呼び寄せて補強し、次の戦いに備えます。
 南から北へと侵攻し、まだ手をつけない勢力には金品を贈って見かけだけの友好を保ち、勢力を一つずつ順につぶしていきます。
 そしてその間に陸遜と周泰を加え、説得に応じない太史慈を武力でねじ伏せて仲間にし、孫堅軍はどんどん膨れ上がっていきました。

 孫堅「幽梟よ。軍団の再編成を行ったから確認しておけ」

 幽梟「(名簿を見て)…あっ、ウチにいるはずの仲謀さまが殿の第一軍団に。殿、そういうことされると困ります!ウチへの異動届出しときますから受理してください」

 孫堅「お前には策をつけてやっただろう!権くらい俺に寄越せ!」

 幽梟「だめです!仲謀さまは伯符さまと並んでいるからいいんじゃないですか!」

 孫堅「同じ理由で公瑾も子義も取っただろうが!まったく…。それから、この前からお前が言っている義公の第二軍団への異動は、却下だからな!」

 幽梟「ええ、そんなぁ!武力高いから欲しかったのに〜」

 孫堅「だめだ。それから徳謀をこの次にでもこっちに呼びたいのだが」

 幽梟「それは承諾できません!この前落とした小沛は、人がいなかったからやむを得ず袁術に太守をやらせてるんですけど、個人的にすっごい気に入らないんです!程公に赴任していただこうと思ってるんですよ!」

 というやり取りはもちろん想像ですが、軍団内の武将を、孫堅と、ターンごとに取ったり取られたりしながら自分好みに編成していきます。
 そして軍師である周瑜の進言をもとに、内政に外征に大忙しの毎日を送っていると、ある日の評定で開会一番、周瑜から進言がありました。

 周瑜「天水に攻め入る絶好の機会だ。出陣を進言するが、いかがする?」

 幽梟「(天水ってどこ?全然データ見てないけど、公瑾さまがおっしゃるなら、勝てるでしょう!)分かりました!出陣します!」

 が、陣営内に来ると、いつもは自分でやっている軍編成が周瑜好みで完了しているので、勝手が違う感じ。

 幽梟「(名簿を見て)参戦武将は…誰これ。知らない人いるし。伯言さまも興覇さまもいないじゃない!」

 孫策「ぐだぐだ言うなよ。それより戦術だけど、索敵でいいか?」

 幽梟「え、悪くないとは思いますけど…参軍の意見はどうなんですか?」

 孫策「参軍は俺だぞ」

 幽梟「えっ!(名簿を見直して)…本当だわ。皆、伯符さまより知力低い…」

 孫策「何か引っかかる言い方だな…いいけど。あ、それから馬超が味方として今回参戦するぞ」

 幽梟「えっ!この戦いは逃げた馬騰に追い討ちをかけにいくのに、むごくないですか?」

 周瑜「…私の立てた計画に、何か不満でも?」

 幽梟「いえいえっ!とんでもありません!」

 というやり取りは想像です。

 またあるとき、参軍をやっていた周瑜が戦術として教唆を提案したことがありました。別の人と意見が合って、それが採用されれば士気が上がるので、他の人にも訊いてみたところ。

 孫策「索敵じゃねぇのか」

 陸遜「索敵でしょうね」

 太史慈「索敵だ」

 甘寧「索敵だぜ!」

 孫権「索敵がよいと思う」

 周泰「…索敵…」

 明らかに索敵である状況で一人教唆を主張する周瑜。私は周瑜に信頼を試されているのかと思いました…(汗)。結局、周瑜が怒ったら怖いので、教唆を採用した幽梟…。いっそ、訊かなきゃよかった…。

 

 孫策や甘寧とともに、幽梟も五虎大将に任じられ、快進撃を続ける我が孫堅軍第二軍団。その戦の合間、幽梟は、ふと思いました。

 そういえば、今回、まだ結婚してない!

 作為的なプレイになるのが嫌で、攻略情報は一切見ていません。なので、結婚ができる条件はいまいちよく分からないのですが、とりあえず自分のステータスを見直して幽梟は思いました。

 もしかして、私、魅力がないから!?

 今回は戦場重視のため、武力は獣並み、知力は秀才レベル(高いが天才ではない)、政治はそこそこ、魅力は同僚の中で下から数えて二番目です。

 これではいけないと思い、他の都市に遊びに行くのを控えて自宅でせっせと朝から晩まで魅力の鍛錬に励みます。ときどき孫策や周瑜が様子見にやってきては、自分達の魅力を上げていきます(あなた方はもう十分魅力的でしょう…冷やかしですか?)。

 これで素敵な人が振り向いてくれるかも、と夢を見ながら鏡を見ていると、何と自宅に高貴な感じの使者が来ました。

 手伝「幽梟さま!大変です!み、帝から使者が!さ、参内をと!」

 幽梟「何ですって!帝!?」

 まさかそんな大物から声がかかるなんて、と驚きながら、言われるままに参内しました。

 帝「お前が幽梟か」

 幽梟「は、はい…(ああ、何てことかしら…。あの方が私を帝と取り合ったらどうしましょう!)」

 帝「孫堅の下でよく働いているようだな。これからもよき武将として孫堅を支えてやってくれ。これは、朕の気持ちだ」

 …と、出されたのは、金2000。

 え?それだけ?

 肩透かしを食らった気持ちで帰路につきました。一人で盛り上がって、在り得ない心配して、まるで私、馬鹿みたい(←というより、馬鹿そのものである)。

 

 とかやってるうちに209年、孫堅が献帝から譲位され、帝となりました。ある日、孫堅に自宅に呼ばれました。

 宮廷ではなく自宅という点に、どんなプライベートなご用事かしらとちょっとドキドキしながら行くと、孫堅は言いました。

 孫堅「俺がこんな位に上ったのも、お前の働きのお陰だ…」

 やっぱりそういう話か、とわずかにがっかりしながらも聞きます。そして孫堅が「これは俺の気持ちだ」と言って渡してくれたのは。

 金1000。

 献帝より少ないじゃん!!

 いえ、ウチの財政が厳しいのはよく知ってます、はい…。こういうのは本当に、気持ちですからね…。

 

 それはそうとしても、この時点で孫堅も結構いい年になっています。ここまで来たら、孫堅に天下を取らせてあげようじゃないかという気になり、今までに増してがんがん戦を仕掛けました。 

 そして211年。最後の都市を落として遂に孫堅が天下統一しました。

 宮廷に要人が集まり、代表して祝辞を述べるのは、いつの間にか孫堅直属の軍師になってた諸葛亮。

 諸葛亮「陛下、おめでとうございます」

 何でこういうおいしいところだけ出てくるのよ、この人は…。

 幽梟は一時は要職から退いたものの、後に大将軍として孫堅の統治を助けることになりました。

 …これにて終了。

 うー、おもしろかったです!次は自分で天下統一狙い、そして今度こそ孫策をお義兄さまと呼ぶぜ!(笑)

 (2004.12.19)

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